プロとは言え、自然体の表情が撮れるプロカメラマンは実のところ限られています。それは、写真を撮るということだけではない、意外で深い子どもの心への配慮があるからです。ニコパチのはじけるような笑顔もいいけれど、これを知れば、じんわりとその子らしさが伝わってくる自然体の写真を撮るコツがわかります。
自然体での撮影を行う際には、以下の点に注意することが重要です:
1. リラックスした環境作り
- カメラマンとのコミュニケーション: 撮影中にリラックスできるようにカメラマンとしっかりと意思疎通を図りましょう。カジュアルな会話をすることで、自然な表情やポーズが引き出しやすくなります。
- 快適な場所選び: 撮影場所が心地よく、落ち着ける場所であることが大切です。屋外であれば、自然光のある時間帯や静かな環境が理想的です。
2. ポーズや表情を強制しない
- 無理にポーズを取らない: 自然体で撮影する場合、過剰にポーズを決めようとすると不自然に見えてしまいます。体の動きや表情に自然な流れを持たせることが大切です。
- 表情をリラックスさせる: 笑顔や真顔など、自然な表情が引き出されるように。カメラに意識を向けすぎないようにすることが大事です。
3. ライトと影に気を付ける
- 光の使い方: 自然光を活かした撮影をする場合、太陽の位置を意識して光が顔にうまく当たるように調整しましょう。逆光にならないように気をつけ、柔らかい光が肌に映えるようにします。
- 影のコントロール: 影が強すぎると不自然になるので、顔や体に強い影が落ちないように注意しましょう。
4. 背景との調和
- シンプルな背景を選ぶ: 背景がごちゃごちゃしていると被写体が目立たなくなるため、シンプルで整然とした背景を選ぶことが重要です。自然な風景や単調な色合いの場所が自然体の雰囲気を引き立てます。
5. 無理に“完璧”を求めない
- 欠点や小さな歪みを気にしない: 自然体を目指すなら、完璧でなくてもかまいません。ちょっとした歪みや動きの中に、自然な美しさがあることを忘れないようにしましょう。
6. 服装と髪型
- 自然体に合った服装: 服装がカジュアルで、動きやすいものであることが重要です。あまり堅苦しい服装だとリラックスしづらくなります。
- ナチュラルな髪型: 髪型が過剰に整いすぎていると、逆に不自然に見えることがあります。自然な感じの髪型や軽く整える程度がベストです。
7. 撮影のタイミング
- 自然な瞬間を捉える: 例えば、リラックスして会話している時や、何かに集中している瞬間など、無理なく自然な姿を撮影することが大切です。
自然体の撮影では、計画や準備を整えつつも、過度に演出せず、被写体である子どもが本来の自分らしさを表現できる環境を作り出すことが重要です。
幼児教育で有名なルドルフ・シュタイナーは、『9歳までは夢の中』という言葉を残しています。これは、その頃までの子どもたちは自分と外の世界との境界線がなく、存在全てが「わたし」であり、「わたし」の感じる事が私の心を作っている成長段階だということです。この時期に写真というあまりにも現実的な映像を見せる事は、子どもの空想の世界観を壊して、冷たく味気ないものにしかねません。
思い返してみてください。
子どもの頃の写真の映像。この映像に意識が向くことで、その時に感じていた五感からくる感覚、感情がそぎ落とされていませんか?
子どもは、撮った写真をその場ですぐに確認することを覚えてしまうと、大人が喜ぶポーズや表情をお決まりのようにするようになりがちです。そうすると、自然体の姿からは程遠くなり、撮る側も「ここへ行きました」「これを食べました」「これを体験しました」という単なる記録となってしまい、撮り続けることも面倒になってしまうかもしれません。
子どもと過ごす時間を愛おしく感じ、その成長をとどめておき、ふり返る余裕が生まれた時、見返して愉しみたい。これが、自然体の子育てスナップの最大の魅力かと思います。
そのためには、お決まりポーズを避ける意味でも、『10歳までは撮った写真は見せない!』を徹底してみましょう。
大丈夫です!子どもは、最初から見せなければ、シャッター音があろうと気にせず、『なにかしてるな~』くらいに流してくれます。実際、我が家の女子2名はそうでした(笑)
写真を撮ることは、親の客観性にも一役買ってくれます。
そして、あくまでも、親が勝手にやっていること。なのです。写真のために無理強いしたりせず、愉しんで、一緒の時を過ごしてみてください。
15年後くらいから、本当に撮り続けてよかった!となりますよ。愉しみですね!!
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