iPhone XS で雪景色を撮るときに気を付けたいことを3つに絞って紹介します。具体的には、露出補正、フラッシュの強制発光、撮影する時間帯の3つです。この3つに気を付けてiPhone XS で雪景色を撮影すると、簡単に激変しキレイに撮れるようになります。もちろん撮るときに気を付ければいい事だけなので、撮影後に別アプリを使って編集する手間も省けますよ。
白い雪景色をiPhone XS で写すには露出をオーバーに調整にする
雪は白いので、そのまま撮ると画面全体が暗めに写ります。これはカメラのオート機能によるもの。全体が暗く感じる画像は、簡単に調整することができます。
1.シャッターを押す前に、画面の雪の部分をタップ
黄色い□と☀お日さまマークが出ます
2.☀お日さまマークに触れたままバーに沿って上下に動かす
画面全体の明るさが変わりますよね、これが『露出補正』です。少しだけ上に動かすと、画面が明るくなり雪が白くなりました。そこで指を離してシャッターを押します。
『露出補正』のひと手間で、見た印象に近い画像になりましたね。
なぜそのひと手間が必要か?というと、カメラを通した目と肉眼で観るものにズレがあるからです。人間の目には、観るものに対して記憶という概念(思い込み)が加わっています。そのため『雪=白』と見えがちです。
しかし、カメラの目にはただ【明るさのバランスを取る】というオート露出機能があるだけです。画面でピントを合わせたところの明るさを【グレー】にする機能です。
白=明るい、黒=暗い。その明暗差のちょうど真ん中=グレー。ピントを合わせた部分をグレーにしておくことで、真っ白で形が写っていない、真っ黒で何がなんだかよく見えない… という事態を無くし、ちゃんと写っている画像を作ります。
この明るさに対するズレを埋めるために、露出補正は常に気にかけている必要があるのです。
しんしんと降っている雪を写したいときは背景を濃い色にしてフラッシュを使ってみる
まず肉眼でもわかるので、カメラを構えずまずよく景色を見てみましょう。
黒い壁の家と、白く降り積もった屋根、どちらを背景にした方が雪玉がみえますか?
黒い壁ですよね。iPhoneXSで撮ってみました。
これは、黒壁と白い雪という色のコントラストがはっきりしているので、細かな雪粒もわかりやすくなります。逆に白く降り積もった屋根がバックにあると、雪粒が見えにくいですよね。肉眼での見え方とカメラで撮ったときの写真の感じの違いを意識していきましょう。
さらに、雪降り感を出したいときは『フラッシュを強制発光』します。
上の写真の3秒後に撮った写真です。ずいぶんと雪の量が違うように見えませんか?
違いはフラッシュの有無だけです。
手前の雪粒がフラッシュの光に照らされて白くハッキリ写り込んできました。これは光の反射を利用して、たくさん雪が降っている感じを出したいときに使える裏技です。
一面の雪景色がきれいに見えるマジックアワーに撮影する
これは自然の風景を撮るとき全般に言えることですが、日の出から1~2時間以内、日没前後1時間以内に撮る写真がきれいです。光と影の印影が、立体感を増して、色彩を鮮やかにします。特に雪景色は白が多いので、この時間帯が狙い目。
真上からお日さまの光が射している時間帯で撮るとのっぺりとして、ただの積雪記録写真となってしまいます。
最近ではこの時間帯を『マジックアワー』とも呼ばれるようになり、空の色が日の出前や日の入前は様々に変化し、自然のグラデーションが美しく人気があります。青やオレンジに染まる空色が、雪のキャンバスに写り込みとても素敵ですよね。
キラキラと輝く雪や霜の写真は、太陽の光が横から射すこの時間帯に撮られたものが多く、白一色だけではない凹凸ある表情となります。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
冷え込む時間帯でもあるので防寒対策はお忘れなく!手袋は必須
マジックアワーの時間帯というのは、太陽が昇る前後と沈む前後、大気の冷え込みも一層強くなる時です。美しさに気を取られて、指がかじかんだり、ひどい時は凍傷になる場合もあります。iPhoneでちょっとだけ…と思っても、案外夢中になっている場合があります。タッチパネルに対応した手袋もいいですね、筆者は極寒の長野ですので指先のない毛糸の手袋で撮っています。
写真撮影は人を行動的にしてくれる
雪の日はなんとなく「雪降ってるな~」と思わず窓辺でぼーっと眺めてしまう方も多いでしょう。寒いだろうな~とか滑らないかな~とかいろいろなことが思い浮かぶかもしれませんね。そんな時、写真を撮ろうとすると、ただの降ってくる雪が『空から舞い降りる雪たち』に見えてきて、素敵な情景を感じます。(私だけ?)
寒く厳しい環境だからこその『美しさ』をぜひ体感し、写真の表現にいかしてください。そうすることで、雪の日もだんだんと前向きな気持ちに変わっていき、通勤通学や散歩も楽しくなっていきますよね。
まとめ
1.露出補正で白いものを白く調整する。
2.フラッシュの強制発光で降っている雪粒をはっきり写す。
3.マジックアワーの時は色彩きれいな景色となりやすい。
追記として、防寒対策はお忘れなく。寒さ厳しい雪の日でも撮影していくと楽しくなっていく。
それではぜひ、人の目と違うカメラの目の癖をつかみやすい、雪の日の撮影をマスターしてグン!とiPhone XS での撮影をレベルアップしてくださいね。
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